プラモタイムカプセル

主にカーモデルのプラモ製作記録です。守備範囲は70年代から90年代のレーシングカーとラリーカー、スーパーカー、いわゆる「旧車」のロードカーなどです。

1/12 ランチア デルタ HF インテグラーレ 16V #7

こんばんは。猛暑の三連休はいかがお過ごしでしたか。

 

さてランチアデルタ製作の続きです。

サスペンションの組み立てを進めていましたが、フロントサスのストラット製作時にやってしまいました。

スプリング上部のガイドシャフトを折っちゃいましたー。

フロントサス壊しました・・・。

リカバリとして、折れたプラ部品の代わりに右の1.2mm洋白線にストッパーとしてアルミパイプを接着したものを上側の部品に孔を開け、植えて組み立てました。

何とか可動にも問題はなさそうです。

 

4輪分組み立てて塗装したのが次の写真です。

ストラット4輪分です。
上の赤いのはスタビライザーです。

続いてキットのパーツで以前から気になっていたディスクブレーキ部に手を入れていきます。

キットのブレーキディスクは次の写真のようにスリットが入り、ディスクの孔も貫通していません。

実車の写真を調べようとしましたが、そのものずばりの1990年のものは見つかりませんので、それよりも新しそうな写真を参考に作成します。

写真のディスクは前後分ですが、回転方向が違う左右とも同じパーツを使います。通常、ディスクのスリットは水を弾き飛ばす方向に切ってあると思っていたので違和感があります。また、見つけた写真のディスクにはスリットはありません。

ディスクを一旦パテ埋めしてディスクの孔を開け直すのも手間ですので、3Dプリンタでそれらしいものを自作することにします。 

書籍の実車ブレーキ写真とキットパーツです。

キットパーツのディスクの寸法を測り、3Dモデルの基本形を作ります。

先ずは回転体の平面図をスケッチで作成します。

ディスクローターの平面図を作成します。
(薄い水色が実体です。回転中心は左端の緑の線です。面取りの寸法線がウザくてすみません。)

360度回転押し出ししてソリッドを作成します。

回転して3D化しました。

この状態ではディスク孔もベンチレーテッドディスクの間の支えも無いので、配置を別スケッチで起こします。

その前に、ディスク孔の配置を大まかに決めました。これは後に調整後、複製します。

ブレーキディスクの孔の配列を大まかに決めました。
(後でモデルプレビューしながら調整します。)

次にディスク間の支えを作図して、ディスク中心から回転方向に等間隔で20個複製しました。

ベンチレーテッドディスク間の支えを作図しました。

次にディスクのソリッドに対して「支え」部を押し出して追加します。

支え

その後、ディスク孔の配列を調整後、回転方向に複製して、ディスクのソリッドに対して肉抜きします。

ホイールナット用のボルトが挿さる孔も追加・肉抜きして完成です。

完成

同様に後輪側も作成します。

前輪との主な違いは、ハブ部の厚みと中央孔の途中にリブがあることです。

後輪も同様に作成しました。

ディスク全体を左右対称にするのはスライサ側で行います。

通常のように45度程度傾けて成型すると成型縞が出来るので、配置は水平にしました。

スライサ画面です。予備含めて2セット製作します。

成型してバリ取り、ペーパー掛けしたのがこちらです。

想定通りのまずまずの出来上がりでしょうか。

成型後です。手前はキットパーツです。
裏側にサポートがあるためやすり・ペーパーでの成形が必要です。
成型品の手前左端はサポートを切ったままの未成形の状態です。

ホイール用ボルトの代わりの0.8mm洋白線を埋め込みました。

ボルトの代わりの洋白線を埋め込みました。

形になったところでサーフェーサーを吹いて、SM03スーパーアイアンで塗装しました。

アイアン色で塗装しました。赤褐色で汚しを加えればリアルになるでしょうね。

ディスクは一応左右用に作り分けましたが、この孔パターンでは左右どちらでもOKですね。

実車も左右共通かもしれませんし・・・。

 

今回はここまでです。

 

他の部位でまだ手を加えたいところが数か所ありますが、部品の塗装含めて順次進めていきましょう!

 

では、また。