プラモタイムカプセル

主にカーモデルのプラモ製作記録です。守備範囲は70年代から90年代のレーシングカーとラリーカー、スーパーカー、いわゆる「旧車」のロードカーなどです。

マルティーニ ポルシェ935ターボ #6

こんばんは。寒さは少し和らぎましたが雨天で気分は・・・。

さて、935の続きです。

前回、足回りを組み立てましたが、前輪ステアリングのラック&ピニオンの動きがどうも渋いのです。

935のステアリング機構は下の写真のようにプラ製のシャフトの間に軟質樹脂を挟んだユニバーサルジョイント(2箇所も!)で繋がれています。私の935の渋いラック&ピニオンではプラの関節部がネジ切れてしまうのは目に見えています。
対策を考えないと。

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ステアリングシャフト ~タミヤWebサイトより~ ピンクの囲み部がステアリングシャフトです。

ということで、シャフトをプラよりは丈夫な素材で作り変えることにしました。
まず、外形 3mm(内径約2mm)のアルミパイプを切り出します。

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アルミパイプに0.8mmの穴を開け、ジョイントの形に切り出します。

ジョイント接続部は真鍮線をはんだ付けして作ります。

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0.7mm真鍮線を木材の上に固定してペーストを塗りハンダ付けします。
交差部分はある程度削って芯のブレを減らそうとはしていますが、平面にはなっていません。

ジョイント部1組に必要な部品を揃えて組み立てます。

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組立前の部品の状態です。十字状の真鍮線の片側は最終的な長さに切っておきます。アルミパイプの軸受け部は「逆ハの字」に開いて真鍮線を通します。

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まず片側を通して、

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はみ出した真鍮線の不要部を切断して、もう片側を通します。

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整えたところです。

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ジョイントを2個作り、真鍮シャフトで繋ぎます。

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試しに車体に取り付けてみました。仮止めですがステアリングホイールを回すと何とか前輪が左右に動きそうです。

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取り外して、メタルプライマーを塗ってセミグロスブラックで塗装しました。
左側はキットのプラ部品です。

ハンドルを切って遊ぶことはあまりないでしょうが、途中でシャフトが折れてしまうのも悲しいので回り道をしてしまいました。
ジョイントは当初、真鍮パイプで作りかけましたが、加工に手間取るのでアルミパイプに乗り換えました。

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真鍮製試作ジョイント。アルミより丈夫で、磨くととても綺麗です。
上側部品の削りが不足しているので逃げが少なく、あまり曲げられません。

アルミパイプは加工しやすいですが、その分、あまり耐久性はありません。
まあ、ラジコンではないので大丈夫でしょう。

ということで、また。